肛門ヘルペス

肛門ヘルペス

性的接触によっておこる性感染症(STD)の一種です。肛門周囲に水疱ができピリピリ痛み、水疱が破れてびらんを形成することも多いです。
初感染の症状は重く、再発の症状は軽いです。ヘルペスは治療して完治したように見えてもウイルスは神経節に隠れているので何度も再発を繰り返します。免疫力の低下、疲労の蓄積、精神的ストレス、生理などで神経節に潜むウイルスが再活性化することで症状が引き起こされます。
性器ヘルペスで初感染後に、神経節に潜んでいたウイルスが再び肛門周辺で増殖することで再発し肛門ヘルペスとして発症することが多いです。

診断

病変部の分泌物を擦りとって単純ヘルペスウイルスの有無を調べます。
血液検査でウイルスの抗体を調べます。

治療

軽い場合には抗ウイルス薬軟膏、重い場合や再発を繰り返す場合は抗ウイルス薬を内服痛みに対しては鎮静薬を使用します。
単純ヘルペスの抗ウイルス剤は効果的な薬剤で、症状の重症度と頻度を減らすことができますが感染自体を治癒させることはできません
また治療を行わなくても2~3週間で症状は消失します。

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