大腸内視鏡検査とは
大腸カメラとも呼ばれる下部消化管内視鏡検査のことです。
肛門から内視鏡スコープを挿入し、先端についている超小型カメラで直腸から盲腸までの大腸粘膜を直接観察します。
早期大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの有無を診断できます。
検査中に大腸ポリープがみられたら、そのままポリープ切除術を行うことが可能です。
大腸がんは近年増加傾向で、死因のトップは女性では大腸がんが1位、男性では3位となっています。
男性では11人に1人、女性では13人に1人が大腸がんと診断されています。
大腸がんは早期の段階で治療を行えば高い確率で、完全に治すこと(治癒)ができます。
大腸がんを発見するために40歳以上の方は定期的に検査を受けることが勧められます。
当院の大腸カメラについて
経験豊富な女性内視鏡専門医が在籍
名古屋栄 胃と大腸・消化器内視鏡・性病検査クリニックでは日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本大腸肛門病学会専門医の資格をもつ経験豊富な女性医師が検査を施行します。診療時間によっていは男性医師の場合もございます。
とくに大腸カメラは肛門からスコープを挿入するため、男性医師の検査を受けるのは抵抗がある方も多いと思います。
このような患者様のお気持ちに寄り添い、配慮しながら検査を行います。
最新の設備を導入
名古屋栄 胃と大腸・消化器内視鏡・性病検査クリニックでは最新式のオリンパス社内視鏡システムを導入しております。
腸内は複雑に曲がりくねっていてカメラの湾曲部が腸壁を押すと鈍い痛みを感じます。
腸壁にスコープがあたると自然に曲がる「受動湾曲」機能を採用しており、患者様の苦痛を軽減させ、かつ挿入がスムーズな検査を行うことができます。
大腸にはひだがたくさんあるため、小さなポリープや大腸がんがひだに隠れて見逃されてしまうことがあります。
このひだに隠れた部位もしっかり観察するためには、検査中に大腸へ気体を送気して大腸を膨らませる必要があります。
通常は空気を送気するため検査後もしばらくお腹が張りますが、当院では吸収の早いCO2ガス(炭酸ガス)を送気するシステムを導入しているため、検査中および検査後のお腹の張りがすぐになくなります。
CO2ガスは空気よりもすばやく大腸壁から体へ吸収され、呼気で二酸化炭素として排出されるためまったく体に害もありません。
NBIシステム
粘膜や毛細血管を鮮明に映し出すことができ、通常光だけでは難しかった詳細な観察が可能となります。
土曜日にも検査を受けられる
大腸ポリープや早期大腸がんがみつかったらその場で切除が可能
名古屋栄 胃と大腸・消化器内視鏡・性病検査クリニックでは大腸カメラを施行した際にポリープがみつかった場合、その場でポリープ切除が可能です。
ただし大きなポリープがみつかった場合、多数のポリープがみられる場合、抗血小板薬や抗凝固薬を内服している方などは連携病院へ紹介させていただくことがあります。
安全のため入院して切除することが必要な場合もございます。
検査時にポリープが見つかっても病理組織検査のみを行って後日あらためてポリープを切除すると、患者様の通院回数が多くなり負担となりますので、対応可能なポリープについては患者様の負担を軽減するためにその場で切除するようにしています。
鎮静剤を使用
痛みや検査そのものに不安がある方でも、鎮静剤の使用により眠ったような状態で検査をうけられ、検査中はベッドサイドモニターで心電図、血圧、呼吸状態(SpO2)などを計測しながら安全に検査を行います。
当院では患者様の年齢、性別、体重、全身状態などを考慮した上で適量の薬剤を選択して投与します。鎮静剤を使用した内視鏡検査の後は、しばらくベッドでお休みいただきます。
鎮静剤を使用する内視鏡検査を希望される場合には、検査後お車、バイク、自転車の運転はできませんので公共交通機関でご来院していただくか、ご家族の送迎をお願いしております。
検査毎に行う徹底した洗浄で衛生管理、感染予防
患者さまに安心して検査・治療を受けていただくため、名古屋栄 胃と大腸・消化器内視鏡・性病検査クリニックでは衛生管理を徹底しております。
オゾン水内視鏡洗浄機OED‐1000Plusを導入し、消毒処理ごとに新鮮なオゾン水を用いて清潔で安定した高い効果のある消毒を行います。
消化器内視鏡学会の洗浄ガイドラインに沿って洗浄を行っています。
大腸内視鏡検査をおすすめする方
- 便に血や粘液が混じる
- 便秘になってきた
- もともとは便秘がちだったのに下痢になってきた
- 便秘と下痢を繰り返している
- 便が細くなってきた
- 残便感があり排便後もすっきりしない
- 最近体重が減少した
- お腹が張りやすい
- 検診の便潜血検査で陽性だった
- 大腸がん、大腸ポリープの治療を受けたことがある
- 腹痛がある
このような方は大腸カメラを受けて原因となる病変がないか確認するようお勧めしています。
大腸カメラでわかる疾患
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 大腸憩室症
- 食道がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 直腸カルチノイド
- 大腸メラノーシス
大腸カメラ検査の流れ
鎮静剤を使用した場合は、くすりの効果が切れるまで、1時間ほどお休みいただきます。
Step1検査前日
検査前日を消化のよいものを食べていただきます。夜の食事は21時までにお済ませ下さい。
就寝前までは水やお茶、スポーツドリンクなどはお飲みいただけます。
就寝前に下剤を内服していただきます。
Step2検査当日
当日朝食は摂取できません。のどが渇いたりしたら水やお茶など透明なものをお飲み下さい。
当日朝から自宅で1~2リットルの下剤をゆっくりと2時間ほどかけて飲んでいただきます。
服用してから30分~1時間ほどすると便が出はじめて数回トイレにいくとおおむね大腸の便が排出され大腸の中がきれいになります。
Step3来院
検査時間の少し前にお越し下さい。
受付をして検査の同意書を提出していただきます。
Step4検査
お着換えをしていただき、ベッドに横になって検査が始まります。
検査は20~30分程で終了となります。
(患者様の大腸の長さや状態により検査時間は異なります。)
Step5検査後
検査が終了したら少し休憩していただき、検査結果を医師がご説明します。
病変の組織を採取した場合には、病理検査を行うため結果が出るまでに7日~10日ほどかかりますので結果は再来院していただきご説明させていただきます。
Step6帰宅
受付けでお会計をしてご帰宅となります。
検査が終わったあとは飲食が可能になります。
検査費用
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ(大腸内視鏡検査) | 1,700円~ | 3,500円~ | 5,000円~ |
大腸カメラ+組織検査 | 3,000円~ | 6,000円~ | 9,000円~ |
大腸ポリープ切除 | 9,000円~ | 19,000円~ | 30,000円~ |
※おおよその検査・治療の料金です。初診料、再診料は別途必要です。