緊急避妊薬(アフターピル)
モーニングアフターピルは望まないに妊娠を避けるために服用する緊急避妊薬です。避妊をしなかったときや、コンドームが破れたり、途中で外れたなどして避妊に失敗した性交渉後に緊急的に用いられる薬です。
当院では悪心、嘔吐、めまいなどの副作用がほとんどなく、避妊効果が高いレボノルゲストレル錠を処方しております(1回1錠を服用するだけです)。
性交渉後72時間以内の服用が有効です。72時間後以降は効果が低下します。緊急避妊ピルを使用しても妊娠を100%回避できるわけではありません。レボノルゲストレル錠での避妊成功率は85%です。
内服する時間が早ければ早いほどいいと言われており、とくに24時間以内であれば極めて高い避妊率となります。24時間以内に内服すれば95%以上、72時間以内に内服すれば75%以上 成功すると実証されています。
アフターピルは、排卵前に内服されたときは排卵を遅らせることで妊娠を防ぎ、排卵後に内服されたときには受精卵が子宮に着床するのを阻害することで妊娠を防ぎます。もし避妊に失敗し妊娠してしまっても、緊急避妊薬が胎児に悪い影響を及ぼすことはなく、胎児奇形や将来の不妊などの原因になることはありません。
緊急避妊が成功した場合、次の生理は服用の1週間前後で月経がみられることがほとんどですが、3~4日で生理が始まる方や2週間以上してから生理が始まる方など様々です。
アフターピルを服用して数日後に消退出血がみられる場合があります。予定通りの生理が来ても、その出血が妊娠初期の不正出血である可能性は否定できません。そのため、アフターピルを服用して本当に避妊できたかを確認するため、心配な性交渉があった日から3週間目以降で必ず市販の妊娠検査薬で確認するようお勧めしています。
どうしようと悩んでいるうちに72時間を超えてしまうと緊急避妊をできなくなります。1人で悩まずに不安に思うことがあったらとにかく受診しご相談ください。
保険対象外で自費診療となります(初診料込みの価格となります)。
種類 | 料金 |
---|---|
レボノルゲストレル錠【初診料含む】 | 8,000円(税抜) |
厚生省承認薬です。
妊娠阻止率は85%です。緊急避妊薬はあくまで一時的な対処法ですから、繰り返し使用するものではありません。
確実な避妊を選択するには低用量ピルの服用をおすすめします。中絶薬ではありませんので、すでに妊娠している方は使用できません。
Q&A
服用後の性交渉では妊娠しませんか?
アフターピルを内服したことによって排卵が遅れ、その後の性交渉で妊娠することがあります。アフターピルが効いたかどうかは服用後すぐにはわからず、次の月経があって初めてわかります。次の生理がくるまではコンドームなどを使用して避妊する必要があります
アルコールは飲んでも大丈夫ですか?
特に問題ありませんが、服用後2時間以内に嘔吐するとくすりが吸収されず効果がなくなり同量のピルを再度服用することが必要となりますので、服用後2時間はご注意下さい。
服用後2時間以降に嘔吐した場合には問題ないと言われています
副作用は無いですか?
吐き気などの副作用はほとんどありませんが、軽い吐き気が出現しても24時間以内には治まります
授乳中でも服用できますか?
授乳中にでも内服できます。ただし母乳に移行しますので服用後24時間は授乳を控えてください。
将来の妊娠に影響はありますか?
一時的な使用で、女性の体に影響を及ぼすものではありません。
保険証は必要ですか?
保険対象外の治療で自費診療となるため、保険証は不要です。
内診などの検査はありますか?
問診と診察室での服用のみで、検査や内診は行いません。
未成年でもアフターピルを処方してもらえますか?
当院では18歳以上の健康な成人女性に処方を行っています
未成年の方は成人の方の付き添いが必要になります。
アフターピルはオンライン診療で処方してもらえますか?
アフターピルは2019年に厚生労働省によりオンライン処方が解禁されています