のどの腫れ・痛み・できものは要注意!
性感染症は、オーラルセックスなどをきっかけにのどに感染することも少なくありません。のどの性感染症が起こった際は、のどの腫れ、痛み、できもの、赤みなどの症状が現れます。原因疾患に応じて症状は異なるので、症状から原因疾患をおおよそ特定することが可能です。
のどの痛み
性感染症が原因で起こるのどの痛みは、イガイガする違和感の他、強い痛みが生じて嚥下困難となる場合もあります。
違和感や比較的軽度の痛みから想定される性感染症
- 咽頭淋病
- 咽頭クラミジア
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咽頭マイコプラズマ
- 咽頭ウレアプラズマ
- HIV
- 梅毒
嚥下(飲み込むこと)が難しくなるくらい強い痛みから想定される性感染症
- 咽頭ヘルペス
性感染症によって起こるのどの痛みがさほど強くない場合、軽い風邪と同様の症状が現れます。このような症状が性感染症によって起きていると思う方はほとんどおらず、見落としてしまう場合があるため、放置せずにご相談ください。
のどの赤み・腫れ
性感染症によって、のどの腫れや痛みが生じる場合があります。
のどの赤みや腫れで想定される疾患
- 咽頭淋病
- 咽頭クラミジア
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咽頭マイコプラズマ
- 咽頭ウレアプラズマ
のどの赤みや腫れだけでなく、リンパ節の腫れも起こる場合に想定される疾患
- HIV
- 梅毒
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咽頭ヘルペス
このケースも軽い風邪と同様の症状が起こりますので、性感染症を見落とす恐れがあります。
のどのできもの
かゆみや痛みが生じない、のどのしこり
- 梅毒(第1期の初期硬結)
激しい痛みが起こる水疱
- 咽頭ヘルペス
咽頭ヘルペスでは、飲み込むのが難しくなるくらいの強い痛みや潰瘍、高熱などが起こることもあります。
疑わしい症状があれば検査を受診してください
性感染症は、激しい症状が起こっていない状態でも、自然に回復せず広範囲に病変が及び、重大な疾患や不妊を引き起こす恐れがあります。専門医に相談して原因疾患に応じたお薬などを使った治療を受け、体内の病原体が全て消えたことが分かるまで継続的に治療を受けることが大切です。また、無症状でもパートナーに検査を受けるようお話しください。